平成21〜23年

経営効率化目標に対する達成状況(平成21〜23年)

 沖縄ガスでは、平成18年4月に経営効率化目標を設定して公表し、平成18年から平成20年の3年間、その達成に向けて鋭意取り組んでまいりました。その結果、所期の目標をほぼ達成することができました。
そして、この3年間の実績を詳細に評価・検討し、平成21年4月に新たな3年間(平成21年〜平成23年)の経営効率化目標を設定・公表し、その達成に向けて鋭意努力を重ねているところです。
以下は、新たな目標の3年目にあたる平成23年の経営効率化目標に対する実績となっております。
今後とも「お客さまが選び続ける企業」を目指して、更なる効率化へ向けて最大限の努力を傾注してまいります。

1.保安レベルの向上

経営効率化目標 達成状況(実績)

(1)ガス導管には耐久性・耐震性に優れたポリエチレン(PE)管を使用し、新規埋設をはじめ経年老朽化したガス導管の入替えを計画的に実施します。

(1)-1
PE管の利用状況の推移


(1)-2
本支管累計延長数に対するPE管比率の推移


(1)-3
PE管への移行と浅層埋設の採用により、平成22年の工事費用を約16.3%削減いたしました。(1〜12月)

●PE管で浅層埋設施工実績は以下のとおりです。


●上記のPE管施工を鋳鉄・鋼管で実施した場合の概算費用は
 以下のとおりです。



●PE管施工による設備投資削減効果

(2)お客さまへあらゆる業務機会を通じて、「ガス配管の資産区分及び必要性の周知」を行い、経年埋設白ガス管の取替え折衝を積極的に行います。

(2)-1
あらゆる業務機会を通じて経年埋設白ガス管の取替え折衝を行っています。

(2)-2
公共性の高い建物、業務用建物、集合住宅については、平成27年(2015年)に取替えを完了させます。その他の建物については平成30年(2020年)の完了に向けて努力します。


(2)-3
都市ガス及び簡易ガスのお客さまへ『ガスと暮らしの安心運動チラシ』を配布して、導管の資産区分、ガス機器の安全使用並びにセイフティガス機器の普及促進についてのお知らせを行ないました。

(3)埋設年が古い建物の配管点検・設備診断を行い、特に老朽化したガス配管については予防保全(防錆・防食等)を着実に実施し、保安の確保を図ります。

(3)-1
埋設年が古い地域を選定して配管一斉点検を行い、老朽化したガス配管の予防保全(防錆・防食等)を実施し、配管の腐食部分からのガス漏れの未然防止に努めました。
また、灯外内管の気密検査を同時に実施することでガス漏れの早期発見に努め、保安の確保を図っています。

(4)安全装置を装着した「Siセンサーコンロ」の普及促進に努めます。

(4)-1
調理油過熱防止装置及び立ち消え安全装置等を全口に搭載したガスコンロの普及促進に努め、非安全型ガス器具の削減に取り組んでいます。

(5)業務用厨房におけるCO警報器の普及促進、給排気不良の改善に取組みます。

(5)
CO警報器の普及促進については、業務用機器の定期点検時に取り付けを行い、合わせて給排気不良の改善を行っています。

2.お客さまサービスの向上

経営効率化目標 達成状況(実績)

(1)お客さま密着型の接点営業を推進し、営業力・サービス力を強化するとともに迅速なサービス体制の強化を図り、お客さまの視点に立ったサービスの向上に努めます。

(1)-1
ガス器具修理、配管の増変更工事、苦情対応等をエリア担当者が行い、地域密着型のサービス及び保安の充実を図りました。

(1)-2
一戸建てのお客さま宅を訪問して、ガスコンロ等のガス器具の無料点検を行う『ふれあい巡回訪問』を実施し、お客さまサービスの向上を図りました。

(1)-3
社員、サービスショップ、内管業者、関係会社の従業員に対して、ガス器具メーカー及び保安機器メーカーによる講習会を開催して、サービスマンの技術力及びサービスの質の向上を図りました。

(1)-4
社員及びサービスショップの従業員に「需要家ガス設備点検員資格」の取得並びに定期的な保安講習会を実施し、ガス開栓時における保安点検の充実並びに特定不具合ガス器具の発見に努めました。

(1)-5
『全国安全週間』に社員保安教育の一環として、本支管及び内管の緊急時における対応、また、会社内における屋外・屋内消火訓練、電話受付け講習会を行い、災害・緊急時における初動活動についてレベルアップを図りました。

(1)-6
『ガスと暮らしの安心運動』の一環として、お客さまへ安全喚起チラシの配布並びに集合住宅へのポスター掲示を行ない、安全型ガス設備・機器の普及を促進し、ガス器具の安全使用について周知しました。

(1)-7
また、集合住宅(県営住宅1ヶ所,市営住宅1ヶ所,簡易ガス地点群1ヶ所の合計3ヵ所)にお住まいのお客さまに対して、ガス器具の使用方法の説明、ガス種、換気、お手入れ方法、安全機能付きガス器具の紹介、マイコンガスメーターの説明、ガス漏れ警報器の設置依頼、ガス臭気時の対応方法等について、安全教育を実施しました。

(1)-8
内管のガス漏れ等における調査、仮処置、仮供給等の緊急処置方法並びに安全作業に係わる『内管ガス漏えい及び導管事故等に対する保安講習会』を開催し、迅速・的確なガス漏れ対応の習得、ガス事故の未然防止・拡大防止、保安意識の高揚並びに保安技術の向上を図りました。

(1)-9
最新のガラストップコンロで調理した料理を通して、ガス器具の高い安全性、便利性並びに料理の楽しさを体感して頂くため、県内で有名な料理教室を利用して『固定料理教室』を定期的に開催しました。

(1)-10
那覇市内を中心に、公共施設や小規模クッキングスタジオを利用して『移動料理教室』を開催して、お客さまとの接点営業の強化に努めました。また、出張料理教室を開催して、全口に安全センサーを搭載したガスコンロを用いた料理実演を通して、安全・便利機能をアピールしました。

(1)-11
当社取り扱い商品並びにガスの高い環境性をPRするために、リビング営業パンフレットを作成して、新規お客さま開拓並びに既設お客さまの他燃料への切り替え対策に活用しました。

(2)接点営業管理及び保安・期限管理を網羅したお客さま管理システムを構築し、お客さまサービスの向上に努めます。

(2)-1
保安システム(期限管理、器具管理、法定調査・周知、建物管理等)、並びに営業管理システム(需要家情報、器具情報等)について電算室と各要件整理を行い、本格的なシステム開発に取り組み中です。

(3)あらゆる営業機会を通じてガス器具の安全機能・便利機能・快適性についてPRし、地球環境にやさしい「トータルガスライフ」を提案します。

(3)
キッチン展、ガス展等での展示・実演を通して機能の紹介及びTV・ラジオCMによる安全ガス器具のPRを実施しています。

(4)コールセンターのスキルアップを図り、お客さまの問合わせに対するワンストップ率の向上に努めます。

(4)
コールセンター電話受付実績 ※目標値:97.0%

3.ガス利用の拡大

経営効率化目標 達成状況(実績)
お客さま件数及びガス販売量を増加させるため積極的な営業活動を展開します。
  1. 高機能のガラストップコンロの販売普及に努めます。
  2. ガス衣類乾燥機の販売普及に努めます。
  3. 灯油ボイラーから給湯器への切替を促進し販売量の増加に努めます。
  4. 家庭用選択約款を制定しお客さま件数の増加に努めます。
  5. ガス冷房、ガスボイラーの普及を図り販売量の増加に努めます。

※目標及び達成率は当年の「業績目標」で算定。
 ガス種:13A(61.954メガジュール)
※ボイラー熱源をA重油から都市ガスに
 切り替え12,000m3/月の増加となりました。

4.生産性の向上

経営効率化目標 達成状況(実績)
TQM(総合的品質管理)活動や改善活動等で培ったノウハウを有効に活用し、業務全般の見直し等を推進し、更なる業務の効率化を図ります。

5.低炭素社会への取組

経営効率化目標 達成状況(実績)
CO2排出量の削減を図るため以下の取り組みを行います。
  1. ガス製造工程において、太陽熱等の自然エネルギーを活用して、気化のための燃料消費量を節減します。
  2. 全社における電気、ガス、水道使用量の削減に努めます。
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太陽熱等を活用した自然気化ガスを使用することで、平成22年は、平成21年に比べボイラーガス消費量を3,738kg/年削減できました。

(5)-2

【本社事務所側の具体的対策・実施事項】

(電気)

  • 昼休み、終業時にはパソコン、プリンター、蛍光灯の電源を切るように館内放送にて適宜全従業員へ周知しました。(継続中)
  • 労働衛生に関する照度を確認したうえで3本式の蛍光灯を1本間引きしました。
  • 太陽光発電システム設備採用
  • 社屋内蛍光灯のLED化
  • 社屋西側窓ガラス被層化(断熱処理作用)の導入を図りました。

(ガス)

  • ガス冷房設定温度の厳守:出来る限り空調27℃〜28℃に設定しました。

(水道)

  • トイレタンクへ500mlビンを沈め節水しました。
  • 手洗い元栓を調整し、水量を減らしました。
  • 水道使用に影響の無い事を確認し、水道メーターの引き込み管を縮 小する事で月々の基本契約料金を低減しました。
  • 雨水をタンクにためて、園芸用の散水に使用中です。


(2)《工場側》
※工場側は製品ガス販売量が増えれば、電気・燃料・水道 使用量は増えるため削減効果が表せる原単位で表示します。




※上記CO2排出量は、電力・燃料・水道合計にて算出しております。

(3)高効率給湯器の普及を図ります。

(5)-3
従来型の給湯効率80%の給湯器より、90%〜95%の高効率給湯器「エコジョーズ」の拡販・普及に努めております。

(4)新エネルギー活用・推進を企図し併せてバイオガスの活用を図ります。

(5)-4
下水処理工程で得られるバイオガスの有効利用について、県や市町村等への提案活動を行ないました。

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