平成24〜26年

経営効率化目標(平成24〜26年)

 沖縄ガスでは、平成21年4月に経営効率化目標を設定して公表し、平成21年から平成23年の3年間、その達成に向けて鋭意取り組んでまいりました。その結果、所期の目標をほぼ達成することができました。
そして、この3年間の実績を詳細に評価・検討し、平成24年5月に新たな3年間(平成24年〜平成26年)の経営効率化目標を設定・公表し、その達成に向けて鋭意努力を重ねているところです。
 以下は、平成24年〜26年の経営効率化目標に対する実績となっております。今後とも「お客さまが選び続ける企業」を目指して、更なる効率化へ向けて最大限の努力を傾注してまいります。

1.保安レベルの向上

経営効率化目標 達成状況(実績)

(1)低圧ガス導管には耐食性・耐震性に優れたポリエチレン(PE)管を使用し、新規埋設をはじめ経年老朽化したガス導管の入替えを計画的に実施します。

(1)-1
PE管の利用状況の推移

※PE管比率が昨年より下がった主な要因としては、PE管以外の鋳鉄管・導管の使用が増えたため

(1)-2
本支管累計延長数に対するPE管比率の推移


(1)-3
PE管への移行と浅層埋設の採用により、平成25年の工事費用を約14.6%削減いたしました。(1〜12月)
※ガス導管の道路埋設に係わる基盤技術の進歩により浅層埋設が可能になり路上工事の縮減、道路交通制限及び渋滞の緩和、掘削発生土及び埋め戻し山 砂の減量や自然環境の保全、環境改善等社会的にも期待されています

●PE管で浅層埋設施工実績は以下のとおりです。


●上記のPE管施工を鋳鉄・鋼管で実施した場合の概算費用は以下のとおりです。


●PE管施工による設備投資削減効果

(2)お客さまへ「ガス配管の資産区分及び必要性の周知」を行い、経年埋設白ガス管の取替え促進を図ります。

(2)-1
あらゆる業務機会を通じて経年埋設白ガス管の取替え折衝を行っています。

(2)-2
公共性の高い建物、業務用建物、集合住宅については、平成27年(2015年)に取替えを完了させます。その他の建物については平成30年(2018年)の完了に向けて努力します。


(2)-3
都市ガス及び簡易ガスのお客さまへ『ガスと暮らしの安心運動チラシ』を約56,700枚配布して、導管の資産区分、ガス機器の安全使用並びにセイフティガス機器の普及促進についてのお知らせを行ないました。

(3)お客さまの建物のガス配管点検・設備診断を行い予防保全(防錆・防食等)を着実に実施し保安の確保を図ります。

(3)
埋設年が古い地域を選定して配管一斉点検を3回行い、さらに、老朽化したガス配管の予防保全(防錆・防食等)を実施し、配管の腐食部分からのガス漏れの未然防止に努めました。また建物全体の機密検査を同時に実施することでガス漏れの早期発見に努め、保安の確保を図っています。

(4)安全装置を全口に搭載したガスコンロの普及促進に努めます。

(4)
調理油加熱防止装置及び立ち消え安全装置を装着した安全性を高めたコンロの普及促進に努め、非安全型ガス機器の削減に取り組んでいます。

(1)Siセンサーコンロ台数


(2)非安全型ガス器具削減台数

(5)業務用厨房におけるガス機器のメンテナンス体制を確立し、業務用不完全燃焼警報センサーの普及促進並びに給排気不良の改善に取り組みます。

(5)-1
サービスの充実を図る目的で業務用お客さま所有のガス機器のメンテナンス必要度において、ランク(A〜E)付けを行い定期的にメンテナンスを行っています。

(5)-2
業務用換気警報機の普及促進については、業務用機器の定期点検時に取り付けを行い、合わせて給排気不良の改善を行っています。

(6)災害(地震、火災等)発生に備えた予防的な設備対策を着実に実施するとともに、災害発生時において、迅速かつ適切な行動が取れるよう防災訓練を計画的に行います。

(6)
平成25年6月15日(土)に大規模地震発生を想定し全般的に初動対応の模擬訓練を行いました。

2.お客さまサービスの向上

経営効率化目標 達成状況(実績)

(1)お客さま密着型の接点営業を推進し、営業力・サービス力を強化するとともに迅速なサービス体制の強化を図り、お客さまの視点に立ったサービスの向上に努めます。

(1)-1
ガス器具修理、配管の増変更工事、苦情対応等をエリア担当者が行い、地域密着型のサービス及び保安の充実を図りました。

(1)-2
一戸建てのお客さま宅を訪問して、ガスコンロ等のガス器具の無料点検を行う「サービス巡回訪問」を実施し、お客さまサービスの向上を図りました。

(1)-3
社員、サービスショップ、内管業者、関係会社の従業員に対して、ガス機器メーカー及び保安機器メーカーによる講習会を開催して、サービスマンの技術力及びサービスの質の向上を図りました。

(1)-4
社員及びサービスショップの従業員に「需要家ガス設備点検員資格」の取得並びに定期的な保安講習会を実施し、ガス開栓時における保安点検の充実並びに特定不具合ガス機器の発見に努めました。

(1)-5
『全国安全週間』に社員保安教育の一環として、本支管及び内管の緊急時対応、また、会社構内における屋外・屋内消火訓練、電話受付け講習会の実施、災害・緊急時における初動活動についてレベルアップを図りました。

(1)-6
『ガスと暮らしの安心運動』の一環として、お客さまへ安全喚起チラシの配布並びに集合住宅へのポスター掲示を行ない、安全型ガス設備・機器の普及を促進し、ガス機器の安全使用についてのお知らせを実施しました。

(1)-7
集合住宅(県営住宅等3ヵ所)にお住まいのお客さまに対して、ガス機器の使用方法の説明、ガス種、換気、お手入れ方法、安全機能付きガス器具の紹介、マイコンガスメーターの説明、ガス漏れ警報器の設置依頼、ガス臭気時の対応方法等について、安全教育を実施しました。

(1)-8
内管のガス漏れ等における調査、仮処置、仮供給等の緊急処置方法並びに安全作業に係わる『内管ガス漏えい及び導管事故等に対する保安講習会』を開催し、迅速・的確なガス漏れ対応の習得、ガス事故の未然防止・拡大防止、保安意識の高揚並びに保安技術の向上を図りました。

(1)-9
最新のガラストップコンロで調理した料理を通して、ガス機器の高い安全性及び、便利性並びに料理の楽しさを体感して頂くため、「沖縄ガスショールーム料理教室」や県内で有名な料理教室を利用して『出張料理教室』を開催しました。

(1)-10
那覇市内を中心に、公共施設や小規模クッキングスタジオを利用して『移動料理教室』を開催し、エンドユーザーとの接点営業の強化に努めました。また、出張料理教室を開催して、Siセンサーコンロの安全・便利機能をアピールしました。
 

(2)ガス機器の安全機能・便利機能・快適性についてPRし、地球環境にやさしい「トータルガスライフ」を提案します。

(2)
保安システム(期限管理、機器管理、法定調査・周知、建物管理等)、及び営業管理システム(需要家情報、機器情報等)について電算課と各要件整理を行い、本格的なシステム開発に取り組み中です。

(3)住宅設備機器の販売促進を図り、快適なガスライフを提案します。

(3)-1
キッチン展、ガス展等での展示・実演を通じ機能の紹介及びTV・ラジオCMによる安全ガス機器のPRを実施しています。

(3)-2
平成25年4月 本社構内にオープンしたにショールームにてガス機器全般及び住設機器の販売促進を図るほか、新規お客さまの獲得、リフォーム提案を行って参ります。又、併設予定のクッキングスタジオで料理をとおして、ガスの良さをお客さまに発信し、ガスファンづくりに努めます。

(3)-3
展示会等のイベントを開催しています。


※パートナー会とは、
当社お客さまの会員制度で、主に暮らしの情報交換を中心とする会合を定期的に開催しています。最新ガス機器や住設商品等の勉強会をとおして商品情報をいち早く知る事ができるため、住まいのお役立ち情報も得る事が出来、好評を得ています。任期は1年で、その後はアドバイザーとして暮らしのご提案会員として各方面でご活躍頂いています。

3.ガス利用の拡大

経営効率化目標 達成状況(実績)
お客さま件数及びガス販売量を増加させるために以下の営業活動を展開します。
  1. 高機能のガスコンロの販売普及に努めます。
  2. ガス衣類乾燥機の販売普及に努めます。
  3. ガス冷房、ガスボイラーの普及を図り販売量の増加に努めます。
≪ガス販売量・調定件数実績≫

※目標及び達成率は当年の「業績目標」で算定。
 ガス種:13A(61.954メガジュ−ル)

4.生産性の向上

経営効率化目標 達成状況(実績)

(2)TQM(総合的品質管理)や改善活動で培ったノウハウを有効に活用し、業務全般の見直し等を推進し、更なる業務の効率化を図ります。

≪改善報告活動等による効果≫

5.低炭素社会への取組

経営効率化目標 達成状況(実績)
CO2排出量の削減を図るため以下の取り組みを行います。

(1)全社における電気、ガス、水道使用量の削減に努めます。

(1)≪本社事務所側≫

【本社事務所側の具体的対策・実施事項】

(電気)

  • 昼休み、終業時にはパソコン、プリンター、蛍光灯の電源を切るように館内放送にて適宜全従業員へ周知しました。(継続中)

(ガス)

  • ガス冷房設定温度の厳守:出来る限り空調温度を27℃〜28℃に設定しました。

(水道)

  • 手洗い元栓を調整し、水量を減らしました。


(2)《工場側》
※工場側は製品ガス販売量が増えれば、電気・燃料水道使用量も増えるため削減効果が表せる原単位で表示する。



【参考】

 

(2)高効率ガス機器の普及促進を図ります。

(5)-2-1
従来型の給湯効率80%の給湯器より90%〜95%の高効率給湯器「エコジョ−ズ」の拡販・普及に努めております。

(5)-2-2
A重油ボイラーから高効率ガスボイラーへの切替えを行い、CO2排出削減に取り組みました。

(3)灯油ボイラーからガス給湯器への切り替えを促進します。

(5)-3

(4)電気温水器からガス給湯器への切り替えを促進します。

(5)-4

(5)「太陽光発電+ガス」の提案を行い、家庭からは遺失するCO2の削減を促進します。

(5)-5
ガスまつり等のイベントやセミナーを通して「太陽発電+ガス」の普及提案を図りました。

(6)下水処理工程で発生するバイオガスの、系外活用を図ります。

(5)-6
糸満市浄化センターから発生するバイオガス有効利用について、糸満市と契約を締結。系外供給実証試験を開始しました。

(7)天然ガス導入に向けての受入準備作業及び周知活動を行い、スムーズな移行を図ります。

(5)-7
天然ガス輸送導管埋設工事中で30.3%の進捗、熱調設備については着手準備中です。

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